PFCcV81F

世の中の現実や世論等についてのちょっと大人なスレ❤
  • [72] SS教授 2016/11/16 10:47

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    マジ勘弁! 「長女はつらいよ」あるある・7選

    長女のみなさんなら、「お姉ちゃんなんだから、しっかりしなさい!」などと親から言われた経験はありませんか? 面倒見のいいキャラに見られがちで、頼られることも多い長女ですが、本人は「つらいんだけど!」と反論したくなることも。今回は、そんな長女の大変さを、女性のみなさんにぶっちゃけてもらいました!

    ■親にすごく期待される
    ・「自分が長女だが、親からの期待がすごい」(29歳/機械・精密機器/事務系専門職)

    初めての子どもということで、親からの期待を一身に背負わされることが多そうです。

    ■兄弟の面倒をみる役
    ・「年下の兄弟の面倒を見なければならず、我慢することも多いから」(25歳/その他/専門職)

    常に、下の子の心配もしなければならないのが長女の役まわりだったりします。親の手伝いをすることも多そうですよね。

    ■何でもパイオニア!
    ・「何でも自分が初めてなので、選択するのにいろいろ考えないといけない気がするから。下の子はお姉ちゃんが先に経験していることに習っていけばいいだけだから、楽だと思う」(28歳/医療・福祉/専門職)

    初めてだらけの長女は、親も、子どもも経験がない分、何かと悩んで決めていくことが多いですよね。長女で学習したことを生かせば、下の兄弟は失敗のない道を歩みやすいのかもしれません。

    ■甘えるのが下手
    ・「人に甘えられない体質なので、恋愛や仕事で相手に上手に甘えられない」(29歳/ソフトウェア/技術職)

    しっかりしてる子のポジションをまわりから求められることが多いため、甘えられないタイプになってしまうようです。

    ■下の子のお手本
    ・「いつも下の子のお手本になることを求められるから」(30歳/学校・教育関連/専門職)

    年上だからという理由で、いつもしっかり者のお姉ちゃんでいるよう、周囲に求められることが多そうです。

    ■結婚のプレッシャーが……
    ・「やっぱり責任があると思うし、結婚のプレッシャーが次女より大きい」(25歳/生保・損保/事務系専門職)

    親としては、適齢期になったら上の子から順番に、結婚していってほしいと思うものなのかもしれません。

    ■介護のプレッシャーが……
    ・「友人は、ご両親に『長女なんだから、将来介護してね』と中学生くらいのころから言われていた。すごいプレッシャーだなと思った」(33歳/食品・飲料/事務系専門職)

    もちろん、両親の面倒をみるのは大事なことですが、小さいころからプレッシャーをかけられると大変な気がしますよね。

    ■まとめ
    長女は、しっかりものキャラで頼られる分、「つらいよー!」と言いたくなることも多そうです。いい人を演じすぎてしんどくならないよう、無理せず、自分らしく生きられるようにしたいものですね。あなたの長女に対するイメージは、どんなものですか?


    いやいや、長男の方がもっとでしょ
    イイネ! 返信
  • [71] SS教授 2016/11/15 11:21

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    平成生まれに調査!「昭和生まれの考え古い」と思う?

    「昭和生まれ」に対する悪口として「カラオケで歌う歌が理解できない」(24歳・男性)という意見も

    ギリ昭和生まれの筆者。先日参加した飲み会で、会話の流れで「自分以外が全員平成生まれ」だということがわかって、ちょっと衝撃を受けた。少し前までは「平成生まれ」が珍しいとされて、イジりの対象になってたような気もするけど、当然ながら平成生まれの人たちも、もういい大人なのだ。


    そこで、平成生まれの20代男女有職者200人に、「昭和生まれに対する意識・世代ギャップ」について、アンケート調査してみた(R25調べ/協力:アイリサーチ)。

    〈「昭和生まれ」の先輩や上司、知り合いなどに、「考えが古い」と思ったことはある?〉・思ったことがある 50.0%
    ・思ったことは無い 50.0%

    平成生まれたちの意見は、ちょうど半々…。「思ったことがある」という人に、その理由をきいてみると「仕事が終わってもなかなか帰らない」(23歳・女性)、「残業して長く仕事をしてる姿を見せることが、努力している姿だと思っている」(25歳・女性)と、労働時間の長さに対するコメントが多く寄せられた。

    また、

    「『平成の子は何を考えているか分からない』という発言をするから」(24歳・女性)
    「平成=ゆとりで一括りにするところ」(25歳・女性)
    「『ゆとり世代ゆとり世代』と、ゆとり世代をやたらと発言し、押し付けてくる。多少でも年配の方へ気さくな発言をすると突っ込まれる。その言い方はなに? と」(21歳・女性)

    など、生まれた年や元号を理由にバッシングされることへの反発も根強いようだ。ちなみに、ゆとり教育と呼ばれる学習指導要領の改訂の影響は、1987〜2002年生まれの人が受けることになる。1987年、1988年生まれの人は「昭和生まれかつゆとり教育」という“バッシングの二重苦”を背負っているのだ…。

    では、「昭和生まれ」が原因で悪口を言われてしまうようなこともあるのだろうか?

    〈「昭和生まれ」の先輩や上司、知り合いなどに「考えが古い」といった内容の悪口を(友人や同僚などと)言ったことはある?〉・言ったことがある 18.0%
    ・言ったことは無い 82.0%

    実際に悪口を言ったのは、5人に1人程度のよう。こちらも内容をきいてみると、

    「自分が知らないような昔の話をされたとき、冗談で、私たち平成生まれですから、みたいなことは言ったことがある」(26歳・女性)
    「老害と言った」(24歳・男性)
    「『なんでゆとりに伝わらないことばかり言ってるんだろう』と言ったことがある」(27歳・女性)
    「自分たちの世代と考え方が違ったりすると、昭和っぽいよねーと悪口のようなことを話したりする」(25歳・女性)

    などの声が寄せられた。

    天皇陛下の生前退位により、元号が変わる可能性が報道されているけど、「昭和vs.平成」のような無益な争いや対立が、これ以上生まれないことを祈ります…。
    イイネ! 返信
  • [70] SS教授 2016/11/13 11:55

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    トランプ氏は本当は大統領なんかになりたくなかった


    「やべっ、当選しちゃった…オレ。どうしよぅ…」って表情のトランプ氏
    まさか、まさかのトランプ氏が大統領選に当選。

    政治経験皆無、資産家のトランプ氏が大統領に選ばれました。
    アメリカの国民は「何に」「どういった国家」を、夢を見て彼を選んだのでしょうか。

    今までの1年間、過激な言動で「咬ませ犬」的ポジションだったトランプ氏だが、大統領になるなんて・・・

    もしかしてトランプ氏自身が当選するとは思ってなかったのでは?

    そんな雰囲気を醸し出していると、トランプ氏の表情が物語っていると専らの噂です。

    写真からも周りのはしゃぐ様子と打って変わって静観しているようすで当選して喜んでいる様子ではないようです。
    「マジでオレなのかよ・・・」

    「俺でいいなんて…アメリカ人ってわかんねぇな…」と頭を悩ませてる??

    当選前から言われていた噂だが、実はただクリントンと今のオバマ政権が嫌いで言いたい事があっただけとの話しもあり文句を言うのが目的で今の米国民の代弁をしたかっただけの彼。
    お金持ちなだけにそれをする財力もあった為選挙にでた。

    勝利宣言した彼と彼の家族の表情は前代未聞のあまり嬉しそうではない勝利宣言となった。
    あとはもう借りてきた猫状態になるのは目に見えてないか?
    イイネ! 返信
  • [69] SS教授 2016/11/12 16:28

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    プロポーズ、いざ結婚…となると気になるのが、入籍日の決め方。結婚式当日と共に、結婚する二人にとって重要な意味を持つのが「入籍日」です。戸籍上でも、晴れて二人が夫婦となる日。初心を忘れないためにも、ぜひ「大切な記念日」として位置付けたいですよね。でも入籍日って、いったいどうやって決めるのがベストなの? 先輩カップルたちへのアンケート結果から、オススメの方法を紹介します。

    ■入籍日はどのように決めましたか?第1位「特にこだわりはない」……41.0%

    第2位「縁起のいい日」……16.0%

    第3位「相手または自分の誕生日」……11.0%

    第4位「交際記念日、出会った日などの思い出の日」……9.0%

    第5位「語呂合わせ、ゾロ目など、覚えやすい日」……7.0%

    第6位「いい夫婦の日」……3.0%

    同率6位「祝日」……3.0%

    ※8位以下省略

    大切な日だからこそ、皆さんこだわって選んでいるのかと思いきや、なんと1位は「特にこだわりはない」という結果に! なぜこだわらないの? こだわった方は、なぜそこにしようと思ったの? 具体的な意見もチェックしてみましょう。

    ■第1位「特にこだわりはない」・「海外挙式だったので、挙式日に一番近い日(出発日の直前)に入籍した」(43歳/女性/その他)

    ・「新婚旅行の日程に合わせて、会社の休みを取るために」(29歳/女性/家電・AV機器)

    ・「仕事で休みが取れるいい日はこの日しかなかった」(34歳/男性/官公庁)

    結婚式に新婚旅行、引っ越しや各種手続きなどなど……ただでさえ忙しいのが結婚式周辺の時期! 特に共働きカップルの場合、「お互いの休みを合わせるだけで一苦労」なんて状況もあるのかもしれませんね。「日付」ではなく、大切なのは「二人一緒に」という点。消去法で選ぶと「この日しかなかった!」なんてカップルも多いよう。とはいえ、二人の都合が合う日で、「できるだけお日柄のいい日を」と選んでいる人もいるようです。

    ■第2位「縁起のいい日」・「縁起をかついだ」(49歳/男性/総合電機)

    ・「方角など見ていい日にした」(42歳/女性/その他)

    これから先何があるかわからない結婚生活だからこそ、できるだけ縁起を担いでおきたい! という気持ち、理解できる方も多いのではないでしょうか。せっかくの入籍日なのに、「仏滅だから……」なんてモヤモヤするのは避けたいところ。親や親せきで気にする方もいるかもしれませんね。縁起のいい日を選ぶためのコツは、コラム後半で詳しくお伝えします。

    ■第3位「相手または自分の誕生日」

    ・「妻が2月14日が誕生日で、かつバレンタインなので、絶対忘れないから」(44歳/男性/システムインテグレータ)

    ・「入籍日は、お互いに忘れないように、どちらかの誕生日にしようと決めていた。その日は、市役所の最寄り駅で仕事帰りに待ち合わせをして、時間外受付で渡した」(30歳/女性/その他)

    近年は「縁起」よりも「二人にとっての特別感」を重視する方も増えています。どちらかの誕生日に入籍日を重ねてしまえば、同時にお祝いすることが可能! 忘れる心配もありません。「でも平日だから、仕事が……」なんて方でも大丈夫。婚姻届けは、365日、24時間提出可能です。夜間窓口で提出すれば、提出日を入籍日として受理してくれますよ。

    ただし、提出場所が出張所などの場合、夜間受付をしていないケースもあるので、事前に確認しておくのがオススメです。また書類に不備があると、入籍日がずれてしまいます。提出する前に、記入方法についてしっかりとチェックしておきましょう!

    ■第4位「交際記念日、出会った日などの思い出の日」・「初めてデートした日でした」(42歳/男性/コンピューター機器)

    ・「交際し始めた日を忘れないように」(40歳/男性/設計)

    誕生日が「夫婦どちらかの記念日」なら、こちらは「夫婦二人の記念日」と言えるでしょう。入籍日を迎えるために、初めて手をつないだ瞬間のドキドキ感がよみがえってくるのかも……!? 恋人時代の思い出も、大切にしまっておけそうですね。

    ■第5位「語呂合わせ、ゾロ目など、覚えやすい日」・「語呂合わせ。10月29日で嫁ぐ」(38歳/男性/流通・チェーンストア)

    ・「数字の2が好きで、2月2日にした」(37歳/男性/サービス)

    結婚の時期によっては、誕生日も記念日もかぶらない!なんてこともあるでしょう。そんなときには、語呂合わせで忘れにくい入籍日を意識してみては? このほかにも「1月8日」は「1番ハッピー」、「2月7日」は「2人なかよく」、「7月22日」は「なかよし夫婦」、「10月2日」は「永久(とわ)に」など……季節に応じて語呂合わせはたくさんあります。二人で仲良く話し合うのもオススメですよ。

    ■その他、こんな意見も……

    ・「二人の誕生月の間にした。妻は2月。僕は4月。よって3月にした。僕の20代最後の月でもあったので」(66歳/男性/その他)

    お互いの誕生日にこだわりたいけれど、日付の関係で……という方は、ぜひ「真ん中バースデー」を調べてみては? 二人の誕生日を入力すると、自動で「真ん中」を提示してくれるアプリもあります。この日に入籍を行えば、より強い意味を持つ一日となりそうです。

    ・「結婚記念日と入籍日が違うと混同するため、結婚披露宴が終わり、二次会が始まる前に婚姻届を出した」(56歳/男性/医療・福祉)

    どうしても忘れてしまいそう……という方には、こんな方法もオススメ。婚姻届けがいつでも提出可能と知っていれば、結婚式当日でも動ける時間は見つかるはずです。戸籍上でも夫婦に……と思うと、気持ちも引き締まるのではないでしょうか。

    ■絶対に「縁起のいい日」がいい! 入籍に適した日ってある?さて、入籍日を決める上で、どうしても気になるのが「縁起がいいかどうか」という点です。あとでモヤモヤしないためには、入籍前にきちんと知っておくと安心ですよ。

    縁起のいい日付選びといえば「六曜(六輝)」が有名ですが、「何事も穏やかに進む吉日」といえば、やはり大安。一日中、縁起のいい日として知られています。また結婚関連の儀式では、友引もオススメ。実は大安に続いて縁起がいい日として知られています。先勝は午前、先負けは午後ならOK。そして赤口は午前11時から午後1時くらいまでは吉とされています。日付が選べない場合は、行動する時間を気にするだけでも充分対応できそうですね。

    また実は、「大安」よりもさらに縁起がいい「天赦日」という日も存在します。一年にたった数日しかありませんが、2016年は12月8日がそれに当たります。特にこの日はひと粒が万倍にもなるとされる「一粒万倍日」でもありますから、二人で新しいことを始める「入籍」にはピッタリの一日だと言えそうですね。

    先輩カップルたちの入籍日の選び方はいかがでしたか? 何を大切に考え、どのように日付を選ぶのかは、二人次第です! これから先もずっと大切にできるよう、よく話し合って「入籍記念日」を決定してみてくださいね。
    イイネ! 返信
  • [68] SS教授 2016/11/11 02:51

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    ブックオフコーポレーション、10.9億円の営業赤字


     ブックオフコーポレーションが11月4日に発表した2017年3月期第2四半期(2016年4月1日〜9月30日)の連結決算は、売上高は392億7000万円(前年同期比8.2%増)、営業損失は10億9300万円(前年同期は営業損失3億5100万円)の赤字に。昨年通期の営業損失である5億3000万円よりも大幅赤字となった。


     「BOOKOFF」など主力のリユース店舗事業の売上高は343億8100万円で、セグメント損失は4600万円(前年同期は8億3200万円の利益)。パート・アルバイトスタッフの人員拡充による人件費の増加、新規出店による出店費用の増加で赤字となった。グループ直営店を7店舗新規出店した一方で、直営店8店舗・FC加盟店8店舗を閉店した。

     ブックオフオンライン事業の売上高は32億2800万円(27.2%増)、セグメント利益は1億3200万円(62.2%増)。ECサイト「BOOKOFF Online」の会員数増加や、ECサイト上の商品アイテム数増加による取引件数の増加で増収となった。Yahoo!Japanが運営する「ヤフオク!」で商品を出品する提携も、物流コストはかかったものの好調だった。

     店舗型のビジネスに限定しないリユース業の運営が属するハグオール事業の売上高は9億5500万円(163.4%増)。23区内を中心にした訪問買取サービス、百貨店内での総合買取相談窓口の運営などに取り組むとともに、ECサイト販売、B2B販売、催事販売が伸びたことで増収となった。セグメント損失は1億1600万円(前年同期は2億5800万円の損失)で、前年比でやや改善した。

     ブックオフコーポレーションは、2020年3月期の営業利益40億円を目標とし、仕入増強と販売効率向上を進める中期事業計画を策定している。通期の連結業績予想は修正せず、売上高850億円を見込む。
    イイネ! 返信
  • [67] SS教授 2016/11/10 12:55

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    トランプ大統領誕生で米国経済は好景気に? 日本流の稼ぎ方は終わる恐れも


     大接戦となった米大統領選挙は、土壇場でトランプ氏が逆転勝利するという驚くべき結果となりました。市場は予想外の展開に大混乱に陥っています。トランプ大統領が誕生するということになると、日本経済にはどのような影響が出てくるのでしょうか。

    TPP協定の行方は?
     トランプ氏の大統領就任で最初に懸念されるのはやはりTPP(環太平洋パートナーシップ)協定の行方でしょう。トランプ氏は当初、メキシコとの国境に壁を作ると宣言、NAFTA(北米自由貿易協定)やTPPについて否定的な見解を示していました。党の正式な綱領では、貿易協定を撤廃するとは宣言していませんから、トランプ氏がどのような対応を取ってくるのか、現時点では何とも言えません。

     ただ、TPPから全面撤退にはならなかったとしても、米国の労働者を保護するという名目で、日本側が不利になる条件を持ち出し、再交渉してくる可能性は十分にあるでしょう。現状のTPPがそのまま批准されるとは考えない方がよさそうです。

     一連の自由貿易交渉が頓挫するということになると、輸出立国である日本にとっては大きな打撃となります。日本や欧州など各国の株式市場にも悪い影響を与えるでしょう。米国市場も短期的には大きな混乱が生じるかもしれません。

    トランプ時代の米国は好景気に?
     ただトランプ氏の大統領就任によって米国経済が長期的に打撃を受けるのかというと話はまた別です。トランプ氏は少なくとも5000億ドル(約51兆円)規模のインフラ投資を実施すると公約に掲げています。議会との交渉がありますから、この金額がそのまま通るかどうかは分かりませんが、一定以上の財政出動が行われる可能性は高いとみてよいでしょう。

     現在の米国はなかなか低金利から脱却できない状態ですから、大規模な財政出動は米国経済を活性化させ、金利を正常に戻す役割を果たす可能性があります。長期的に見ても、米国はシェールガスの開発によってすべてのエネルギーを自給できる状況にあり、先進国では珍しく人口増加が続く見込みです。米国単体で見た場合、トランプ時代は意外と好景気になるかもしれません。

    保護主義が高まれば日本の製造業にとって逆風
     もっとも日本から見ればその逆になります。当面は円高のリスクがありますし、中長期的には保護主義が高まることで、製造業にとって逆風となる可能性もあります。輸出大国やモノ作り大国を標榜し、何でも受け入れてくれる米国にモノを売って大きな利益を得るというこれまでの日本人の稼ぎ方は、トランプ氏の大統領就任によって終わりを迎えるかもしれません。
    イイネ! 返信
  • [66] SS教授 2016/11/09 13:16

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    実際に使われた「ありえない」欠勤理由一覧


    「Call in Sick」。語義通り訳せば病欠の意味で、米国では適当な理由をつけた欠勤も含めてそう呼ぶが、なかには説明があまりに「ありえない」内容もある。求人サイトCareerBuilder.comがそんなCall in Sickの例をまとめて公開した。


    この調査はHarris Pollに委託し、8月11日〜9月7日に実施。フルタイムで働いている従業員3,100人以上と、雇用・人材部門の管理職2,500人以上から回答を集めた。

    雇用側に今まで従業員から聞かされたなかで一番あやしげなCall in Sickの理由はどんな内容かを尋ねたところ、次のような回答があった。

    ・「空気に含まれるオゾンがクルマのタイヤをぺしゃんこにしてしまった」

    ・「圧力鍋が爆発し、妹がおびえているので家にとどまらなければならなかった」

    ・「妻のいとこのペットの葬儀に参列し、“おじ”として、棺の付添人として役割を果たさねばならなかった」

    ・「家に突入してきた警察に阻止された」

    ・「麻薬密売人に不利な証言をせねばならず、密売人の仲間が襲ってきた」

    ・「髪の生え際の部分がみっともないので、手入れに行かなければならなかった」

    ・「キャットフードをツナと間違えて食べてしまい、死ぬほど具合が悪かった」

    ・「飼っているラマ(リャマ)が病気になった」

    ・「ワキに脱毛器を使っていたところ薬品でやけどをしてしまい、両腕をおろせなくなった」

    ・「命がけのボーリングゲームをしていて、仕事にいけなかった」

    ・「家の中で大グモに遭遇し、心的外傷性ストレスを経験した。クモに対処するために家にとどまらなければならなかった」

    ・「もっとやるべきことがあった」

    ・「誕生日ケーキを食べすぎた」

    ・「アヒルに噛まれた」

    ちなみに従業員が述べたCall in Sickの本音として多かったのは次の通り。

    ・「ただ仕事に行きたくなかった」(28%)

    ・「医者にかかるため」(27%)

    ・「ただリラックスする必要があった」(24%)

    ・「睡眠不足を解消する必要があった」(18%)

    ・「私事のため」(11%)

    雇用側の3分の2はこうした言い訳を受け入れている。ただし3分の1は事実を確認する姿勢だ。「診断書の提出を求める」(68%)とか、「従業員に電話をかける」(43%)とか、「従業員の家を訪問する」(18%)などだ。

    また雇用側の3分の1は従業員のソーシャルメディアを見ていて、投稿によってCall in Sickが嘘だとはっきりすると、27%はクビにし、55%はもう少し穏便に懲戒しているそう。

    これらの欠勤の言い訳がよほど気に入ったのか、米国の著名経済誌Forbesもこの結果を取り上げて手のこんだ記事にしている。米国はクリスマスを含む「ホリデーシーズン」が近づきつつあり、この時期はCall in Sickも多くなるのだそう。
    イイネ! 返信
  • [65] SS教授 2016/11/07 01:09

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    電車内での化粧をテーマにした東急電鉄のマナー広告が物議を醸したことを受け、インターネット上では、車内における迷惑行為についての議論が盛り上がっている。

    そこでJ-CASTニュースは2016年10月30日から31日にかけ、電車内の行為で最も不快感を抱くものについてのワンクリック投票を実施。読者からは約1200件の票が集まり(31日18時時点)、全10項目中3項目が拮抗する結果となった。


    やっぱり気になる「音」と「荷物」

    3項目の1つめは「大声でのおしゃべり」(203票)。話に熱中するあまり、周囲に内容が筒抜けになるほどの大ボリュームで延々とペチャクチャ...。車内は私語厳禁ではないにせよ、度を越えたおしゃべりにイライラを募らせる人は少なくないようだ。

    選択肢にはなかったが、イヤホンやヘッドホンから漏れるシャカシャカ音、ガムなどを食べているクチャクチャ音なども同じ「音」の問題として挙げられる。コメント欄には「携帯電話での撮影音」という意見も寄せられていた。

    2つめは「混雑時にリュックを背負ったまま乗車すること」(196票)。出っ張ったリュックは通行の邪魔になるだけでなく、1人分の立つスペースをも奪ってしまうが、それでも頑なに背負い続ける人がいるのが現状だ。

    3つめは「荷物で座席を占有すること」(207票)。車内が空いていれば問題ないが、混んできても声をかけられるまで荷物をどけないのは困りものである。

    その他の項目でも「混雑時の脚組み、脚投げ出し」(161票)や「ドア地蔵」(135票)は4、5番目に多い票を得ていた。コメント欄では「スマホを操作するスペースを死守すること」への批判も複数みられ、物理的に邪魔だと考えられる行為は特に問題視されていることが分かった。

    選択肢以外にも「マスク無しでの咳」「アルコール臭」...

    東急の広告で取り上げられた「車内での化粧」は121票で、6番目だった。化粧それ自体が必ずしも直接迷惑をかけるものではないため、今回は直接影響のある音問題やスペース問題により多くの票が流れたようだ。

    ただ、「車内での化粧」を「みっともない」と感じている人は相当数いるようで、J-CASTニュースが別の機会に実施したワンクリック投票では「みっともないと思う」が77%を占めていた。

    一方で、意外と得票の少なかったのが「(眠っている隣席客による)もたれかかり」(31票)だ。何度も何度も寄りかかられれば、普通に座っているだけでも一苦労なはずだが、相手が寝ていることもあって、こちらは大目に見ることができるのかもしれない。

    読者からは、選択肢にはなかった迷惑行為について、「香水やアルコール臭」「マスク無しでの咳」「泣く子を放置する親」など、さまざまな意見が寄せられた。
    イイネ! 返信
  • [64] SS教授 2016/11/05 08:11

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    食事中のスマートフォン使用をめぐり、インターネット上で議論が盛り上がっている。

     きっかけは、2016年11月2日放送の「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)で紹介された視聴者投稿だ。この投稿者――28歳の男性会社員は、一緒に食事しているのにスマホをいじる友人たちへの怒りをぶちまけた。

    ■「 マナー違反じゃなくなる日がくるのよ」

     投稿者の友人には、食べている時も話をしている時もスマホ画面から目を離さない人が多いといい、こうした状況に「会話が弾まない」「料理を味わっている様子が感じられない」とイライラを募らせているのだという。

     するとマツコ・デラックスさん(44)は、投稿者の言い分に理解を示した上で「私はそこには立ち向かわないことにしたんです。そういう人たちがどんどん増えていく(から)」と打ち明けた。これも時代の流れとして受け止め、すでに諦めの境地に達しているようだ。さらに、

      「たぶんマナーも変わると思う。ご飯食べてる間スマホを見てるってことがマナー違反じゃなくなる日がくるのよ。こんなに肌身離さずスマホを持ってる時代になったんだから」

    とも指摘。新聞や雑誌を読んだり、テレビを見たりしながら食事するケースにも触れ「(スマホは)新しいものだから拒否反応がすごいけど、(「ながら飯」自体は)前からみんなやってること」とした。
    小中学生の「食事中のメール禁止」は増加傾向

     番組を受け、ツイッター等には「衛生面的に嫌」「依存症すぎる」といった拒否反応から「今時フツーでしょ」「怒る人とは食事できない」といった肯定意見まで、さまざまな声が上がった。

     ただ、その中で特に目立っていたのは「一人の時ならセーフだが、人といる時はアウト」という意見だった。行儀の悪さそのものではなく、「人に直接迷惑をかけていないかどうか」がポイントになっているのだろう。

     ちなみに、農林中央金庫が小中学生対象に行っているアンケート調査を見てみると、「食事中に電話やメールをしない」ようしつけられている子は増加傾向にある。05年には18.8%と2割に満たなかったが、11年には34.0%、16年には48.5%と約半数に達した。――しかし、マツコさんの言うように時代の流れでマナーそのものが変われば、アンケート結果にも異変がおきるかもしれない。
    イイネ! 返信
  • [63] SS教授 2016/11/04 23:23

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    「家庭に浸り過ぎない」男性はやはり魅力的だ

    結婚できたのは嬉しい、でも独身も結構楽しかったわけで・・・(イラスト:堀江篤史)
     「大宮さん、あそこで笑っている男性は元々こじらせ男子だったらしいですよ。35歳ぐらいまで結婚する自信がなくて、奥さんに押してもらってようやく結婚したそうです。晩婚さん企画にぴったりじゃないですか?」

     ここは愛知県蒲郡市にある「喫茶スロース」。筆者と読者との交流会である「スナック大宮」の愛知会場で、アルコール類も提供してもらっている。

     先日は男女合わせて16人のお客さんを迎えた。そのほとんどは本連載の読者。自薦他薦でインタビュー取材先を紹介してくれるのだ。感じの良い人たちとおつまみを持ち寄り、飲み食いとおしゃべりを楽しみつつ、取材先確保という仕事の重要部分もこなせる。我ながらありがたいイベントである。

    ■結婚に意義を見いだせなかった2つの理由

     今回取材させてくれるのは、愛知県内で自営業を営む白川康孝さん(仮名、41歳)。柔道で鍛えているという頑丈な体格の持ち主で「こじらせ男子」には見えない。県内の居酒屋で飲み交わしながら、彼の晩婚ストーリーを聞き取ることにした。

     「地元の友だちはワーキングホリデーに行くなど自由に遊ぶのが好きな人たちが多くて、20代のうちに結婚するのは少数派でした。愛知県は成人しても親と同居しているのが基本ですよね。給料を少しは家に入れるとしても小遣いには事欠きません。僕も友達と遊ぶのが楽しくて、結婚には意義を見いだすことができませんでした」

     高校時代から8年間も付き合ってきた恋人もいたが、結婚には気持ちが向かなかった理由が他にもある。激務と薄給だ。
    俺は自由だ!

     康孝さんは大学を卒業した後、名古屋にある広告関連会社に就職した。朝8時半から終電まで働いて、土日も出勤することが多かった。それでも年収は300万円に届かない。実家暮らしなので生活に困ることはないが、康孝さんの疲れと焦りは募っていった。

     「大企業に就職した彼女のほうがいい給料をもらっていました。その彼女が僕に愚痴った時、俺よりたくさん給料をもらっているのに甘えたことを言うなよ、と反発してしまっていたんです。黙って聞いてあげるべきだったのに……。稼ぎも悪くて優しくもない、結婚にも煮え切らない。フラれて当然の男ですよね。彼女の気持ちが僕からだんだん離れていくのを感じていました」

     他人事ではまったくない。筆者を含めた多くの男性は、仕事の充実度と男性としての自信が直結している。仕事面での展望が見えない状況に陥ると、すべてにおいて精彩を欠き始め、怒りっぽくなったり卑屈になったりするのだ。モテようがない。

    ■「アイ・アム・フリー!」と絶叫する瞬間

     「別れた直後は落ち込みましたが、すぐに回復しました。やっと自由になれた、休みの日はすべて自分のために使える! という気持ちがフツフツと湧いてきたんです」

     この感想にも共感してしまう。筆者は33歳のときに離婚を経験したが、別居して1カ月後ぐらいに湧き上がった解放感は今でも忘れられない。これからはすべて自由なのだ。久しぶりの一人暮らし。小さなアパートを借りた。ベッドの上で大の字になり、「アイ・アム・フリー!」と絶叫したことを覚えている。

     人は皆、「気ままに一人で生きたい」という気持ちと「誰かと助け合い温め合いながら暮らしたい」という気持ち、2つの矛盾した思いを抱えている気がする。相性が良くないパートナーとの別れを経験すると、一抹の寂しさを感じると同時に前者の「アイ・アム・フリー」感に包まれるのである。

     康孝さんは20代後半で転職をし、労働環境は大幅に改善した。それでも結婚には目が向かず、柔道を再開するなど充実した独身生活を送っていた。現在の妻である亜由美さん(仮名、38歳)との出会いは8年前、「人数合わせの合コン」だったと振り返る。

     「世話好きの女友達に誘ってもらいました。妻とは正面に座って話したことを覚えているぐらいです」

     お互いに連絡先を聞くこともなかった。しかし、人と人はどのようにつながるかわからない。3年後に幹事の友人から久しぶりに連絡があり、「亜由美のこと、覚えてる?  もう1回あなたと会って食事がしたいらしい」と誘われた。

     「宗教かネットワークビジネスの勧誘だろうと疑いました(笑)。でも、友だちから『絶対にそんなことはない』と強く言われたので、一度だけ会ってみることにしました」
    亜由美さんが会いたいと思った理由とは?

     今どき珍しいお節介ぶりである。筆者も3年ほど前から意識的に「お見合いおじさん」を実践しており、月1ペースで妙齢の男女を引き合わせている。しかし、9割は徒労に終わる。感謝されるどころか、「どうしてこんな人が私とお似合いだと思ったの?」といった非難の視線を感じることすらある。

     この場を借りて主張しておきたい。せっかくお見合いをした相手なのだから、せめて1回ぐらいはデートしてみてほしい。生理的に嫌でなければ、大人の関係に進んでほしい。そのうえで結婚するか否かをお互いに判断すればいいと思う。結果として、傷ついたり傷つけられたりするかもしれない。でも、一歩どころか半歩も踏み込む気持ちがなければ、赤の他人と家族になることは難しいと思う。

     康孝さんの話に戻る。3年ぶりに会った亜由美さんは、「会いたい」と連絡をした理由を正直に明かしてくれた。

    ■コンビニアイスで喜んでくれる彼女

     亜由美さんは小売店の販売員として働いており、20代のうちから結婚願望もあった。合コンにも参加していたが、控えめな性格のせいもあって良き男性との縁には恵まれなかった。一方で、職場では店長になることを打診される。亜由美さんが勤務する小売りチェーンでは店長の責任は重く、長時間労働が基本である。結婚がますます遠くなることを予感した亜由美さんはある決意をする。思い切って自分の殻を破ってみよう――。

     「今までの合コンなどで出会った男性で、『ちょっと良かったな』と記憶している人に自分から改めて声をかけてみることにしたそうです。僕はそのうちの1人に過ぎません(笑)」

     康孝さんと亜由美さんは旅行好きなどの共通点もあって意気投合。何を御馳走しても楽しんでくれる亜由美さんに康孝さんは心惹かれた。

     「大人になるとカッコつけて評論家ぶりたくなりますよね。でも、妻はコンビニのアイスでも『すごくおいしいね!』と笑顔になるんです。その反応が見たくて、結婚した今でも仕事帰りにお土産を持って帰ります。今思えば、妻と付き合おうと思ったきっかけはあの笑顔です」

     ただし、康孝さんは交際開始から半年を過ぎてもプロポーズする気配すら見せなかった。なぜなのか。

     「妙齢の女性と付き合っているという自覚はありましたし、もし結婚するならこの人だろうとは思っていたんです。でも、すでにフリーランスになっていたこともあって、家族を養う自信がありませんでした。今は稼いでいても、10年後も仕事がある保証は皆無ですからね。ちょうど仕事が忙しかったので、結婚式やら引越やらにパワーを割きたくないという気持ちもありました」
    亜由美さんが期待してたこと

     一方の亜由美さんは、康孝さんにディズニーランドや香港に連れて行ってもらうたびに「サプライズ求婚」を期待していた。友人からも「年末年始に香港旅行?  素敵だね。きっとプロポーズされるよ」などと言われ続け、プレッシャーに感じていたらしい。しかし、康孝さんは何も言わない。そぶりさえ見えない。1年後のある日、相変わらずのん気な康孝さんの目の前で亜由美さんは涙を流した。

     「私のほうから催促するのは嫌なんだけれど……。私との結婚をどう思っているの?」

     慌てて康孝さんはプロポーズ。しかし、内心では不安を感じ続けていた。康孝さんは亜由美さんに打ち明けた。自分は本当に家族を養えるのだろうか、と。

     「妻の両親は自営業です。『商売はいい時もあれば悪い時もある。3年ぐらいなら私が頑張って稼ぐから大丈夫だよ。3年もあれば、あなたも新しい仕事を見つけられるでしょう』と言ってくれました。結婚生活に心がスッと傾いた瞬間でしたね」

     康孝さんは「こじらせ男子」というよりも「慎重男子」なのだと思う。そして、独身生活を楽しめる性質もある。

     「結婚して2人の子どもにも恵まれました。可愛い彼らのためならば多少の不自由は厭わないし、いざとなったらアルバイトをしてでも食わしていく覚悟もあります。何でもないTV番組を見ても、妻という感想を共有できる相手がいるのは嬉しいです」

    ■独身には独身の楽しさがある

     このように前置きをしたうえで、康孝さんは表情を変えずに「独身には独身の楽しさがあると思う」と語るのだ。

     「一人旅ならば安全や衛生面のことをあまり考える必要がありません。思いつきでどこにでも行けます。男同士だったら車中泊だって可能です。貯金も持ち家もそれほど必要はありません。僕は車がすごく好きなのですが、家のローンを返している今は好きな車を買う余裕なんてありません。独身だったらあんな車に乗れたのにな〜、と思うことは今でもあります」

     万が一、亜由美さんと別れるようなことがあったら、康孝さんは二度と結婚はしないつもりだ。筆者のように再婚する人の気持ちがよくわからないと言い切る。

     「せっかく手に入れた独身という自由をなぜまた手放すのでしょうか。僕には理解できません」

     幸せな家庭生活を送る今でも、独身者の心を持ち続ける康孝さん。30代半ばまで結婚しない男性には、康孝さんと同じような性向を持つ人が多いように思う。

     彼らは結婚をしても大きくは変わらない。バランス感覚に富み、「家庭の温かさ」に浸り過ぎず、さまざまなことに好奇心を持ち続けるのだ。だから、一緒に飲み交わしていても楽しい。康孝さんのような人は、たとえ独身に戻ったとしても周囲の女性が放ってはおかないだろう。
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  • [62] SS教授 2016/10/30 04:50

    PFCcV81F
    【AFP=時事】ディズニー(Disney)などが描く「プリンセス(お姫さま)」に厳しい視線が集まっている──。男女それぞれの固定観念を刷り込むことが、少女らにとって不利益になりかねないという懸念の広がりを背景に、昨今では、子ども向けテレビ番組の制作会社に対して、より冒険心あふれる女性キャラクターを生み出すべきとの要望が強まりつつある。
     ディズニーに対しては、典型的な「お姫さま像」を執拗(しつよう)に売り込むことにより、幼い少女らの視野を狭め、「体形コンプレックス」問題に拍車を掛ける有害な「お姫さま文化」をあおり立てているのではないかという批判がある。
     これを受けて同社は今月、プリンセスになるための10か条を掲げたポスターを制作し、少女らに「悪を正そう」、「自分を信じよう」と呼び掛けた。
     しかし仏南部カンヌ(Cannes)で先ごろ開催された世界最大規模のエンターテインメント見本市では、集まったアナリストや番組制作会社から、少女や親らが期待しているのは、より抜本的な変化であるとの指摘がなされた。また、より良いロールモデル(模範)を提示しない限り、女の子たちからはそっぽを向かれるという声も上がった。
     英ロンドン(London)を拠点とするコンサルティング会社「パイナップル・ラウンジ(Pineapple Lounge)」のエマ・ウォロロ(Emma Worrollo)氏は、各国の子どもたち数千人を対象に行った詳細な調査では、女の子たちの不満が浮かび上がったとしている。
     ウォロロ氏は、「少女らのジェンダーの捉え方は、(これまでの世代に比べて)もっとずっと柔軟。性差を一つの特別な要素と認識することさえ拒んでいる」と説明した。
    ■「ジェンダー」という概念そのものの流動性
     業界関係者によると、アニメのヒーローの約4分の3は男性キャラクターで占められているという。
     ウォロロ氏は、「(現在10〜16歳の)Z世代と呼ばれる子どもたちは、男の子でも女の子みたいに、女の子でも男の子みたいになれるのに、『テレビではそれが見えてこない』と言っている」と語った。
     一方で、改革を断行しようと決意を固めたチャンネルもある。フランスでは局側が制作会社に対し、ヒロインを軸とするシリーズを公式に要求した。「他の多数と同様」、男女のキャラクター比に著しい不均衡が存在すると自ら認識したためだとしている。
     同局の子ども向け番組を統括するティフェンヌ・ドラグネル(Tiphaine de Raguenel)氏はAFPに対し、「プリンセスや妖精、おてんばな女の子だけを扱うのはやめようという動きだ」と語った。
    ■自己像の問題

     専門家によれば、自己像の問題はごく幼い時期から始まるという。米国で今年発表された、未就学児を対象にした調査では、お姫さま像の刷り込みが早ければ3歳児の行動様式にも影響を与え得ることが明らかになっている。
     調査に携わったサラ・M・コイン(Sarah M. Coyne)研究員は、「『女性はこうあるべき』という固定観念にとらわれ過ぎる女の子たちは、自分には特定のことができないと感じる」と危惧を表明した。
     子ども向けエンターテインメント企業ジム・ヘンソン・カンパニー(Jim Henson Company)のリサ・ヘンソン(Lisa Henson)最高経営責任者(CEO)は、制作会社はこの問題に取り組む必要があると訴える。
     同社が新たに制作した海の仲間たちを題材にした新アニメシリーズ「スプラッシュ・アンド・バブルズ(Splash and Bubbles)」は、ヘンソンCEOの父親ジム・ヘンソン(Jim Henson)氏が手掛けた世界的に有名な子ども向け番組「セサミストリート(Sesame Street)」や「ザ・マペッツ(The Muppets)」の多様性を受け継いでいるという。
     新シリーズでは「男の子と女の子のキャラクターの数をそろえ、それぞれに性差を超越する特性を与えた。よってかなり中性的だ」と、同CEOはコメントした。
     子どもたちに楽しんでもらいながら「良き価値観」を伝えていくという同社の使命を真摯(しんし)に受け止めていると、ヘンソンCEOは言う。
     新アニメシリーズの舞台である海については、「海底は信じられないくらい多様性に満ちている…499匹の子どもを父親だけで育てるタツノオトシゴだって登場する」と冗談交じりに語り、そして「しかもこのタツノオトシゴの父親は、出産だって自分でしてしまう。海では不思議なことがたくさん起きる」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News
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  • [61] SS教授 2016/10/29 03:53

    PFCcV81F
    若者が「東京四畳半暮らし」にハマる理由


     今、若い世代に共通する感覚として、「職住一致」志向があります。ご存じのように、戦後には職場と住まいを分ける「職住分離」が進み、首都圏郊外には、都心へ通勤する人の住宅地を中心に発達したベッドタウンが広がっていきました。それ以前は、サラリーマンはもちろん、商店や工場で働く人も、自宅が店を兼ねていたり、住み込みで働いていたのですが、次第に職場と離れたところに住むようになったのです。


    ■「父親のように長距離通勤はしたくない…」

     しかし、その結果として働くお父さんたちが直面することになったのは、職場までの長距離通勤です。そして、毎日長い時間をかけて自宅と会社を行き来し、疲れ果てる親の姿を見てきた今の若い世代の中には、「自分はそういう生き方はイヤだ」と、できるだけ会社の近くに住みたがる人が増えたのです。

     そんな若者たちからの人気を集めている、面白い不動産会社があります。「EARLY AGE(アールエイジ)」という会社です。扱っているのは、狭いと7平米、いわゆる四畳半程度の小さな部屋。早稲田や蔵前、門前仲町など、大都心近くの、駅から近い立地を中心に展開しています。そこには、トイレとシャワー、洗面所と流し台を兼ねたシンクがあり、下に洗濯機がはめ込まれています。部屋によっては、トイレの仕切りがない場合もある。一見、びっくりする間取りですが、空室が出るとすぐに埋まってしまうそうです。
    昔の四畳半暮らしとは何が違うのか

     こんな狭い部屋に暮らせるのかって? それが、暮らせるのです。この部屋に住みたいと思う人たちは、スマホさえあれば生きていけるからです。冷蔵庫が置けなくても、コンビニがその役割を果たしてくれます。それよりも、とにかく会社から家に帰るまでの時間が惜しいということのようです。通勤時間を極力短くして、早く寝たい、と。

     大きな会社があるような都心の近くで住もうとすると、当然ながら家賃の相場は高い。もちろん、おカネがある人はそれでもある程度の広さの家に住むのでしょうが、そうでなければ、住居の広さよりは会社からの近さを選ぶというわけです。とはいえ、この不動産会社が扱っている物件の場合は、狭くてもデザイナーズマンションなので、そこまで安くはありませんが…。

     これは、昔の苦学生たちがしていた四畳半暮らしとはまた異なる形態です。私はこれを、「新・四畳半暮らし」と呼んでいます。1970年代の四畳半暮らしは、地方から都会に出てきた若者たちが、おカネのない学生時代などを過ごす場所でした。しかし、生活が豊かになるにつれて、テレビを買い、ステレオを買い…とだんだんモノが増えていき、いずれ広い部屋に引っ越していきました。そして、家庭を持つと、郊外に出て家を買ったのです。

    ■高収入の男性が住みたい街は、銀座!? 

     一方、現在「新・四畳半暮らし」をしているのは、郊外で生まれて、都心で就職した、未婚の若者です。そして、彼らがいずれ郊外へ戻っていくかというと、必ずしもそうではありません。現在、都心の人口は増え続けていますが、それは流入が増えているのではなく、流出が減っているからです。都心に、未婚者、既婚者、子持ちなど、多様な人々のための住宅が供給されているのです。

     また、50代くらいになっておカネがある独身男性の中には、都心で何十万もする部屋を借りる人も少なくありません。私が行った「住みたい街」に関する調査の中では、「年収の高い男性が住みたい街」の5位に銀座がランクインしています。実際、私の知り合いの某大手企業に勤める50代独身男性は、銀座に住んでいますよ。ちょっと外食しようとした時に、高いお店ばかりなので困ることはあるようですが(笑)。

     また、結婚して家族がいる、特に子どもが2人以上いる場合は、都心からの距離が近い割に比較的安く住める、江戸川区、千葉県の津田沼や千葉、埼玉県の大宮などが人気です。郊外が拡大していった時代の、夫が働き、妻は専業主婦という家族モデルと異なり、今は共働きが増えて世帯収入も上がっています。すると、家族がいてもできるだけ都心の近くに住んで、通勤時間を短くしたいと考えるようです。
    働く街、住む街の区別がなくなる?

     その結果、今後は「働くための街」、「住むための街」という区別がなくなっていくでしょう。現に、アメリカのマンハッタンはこの区別がない街です。

     都心に住む人が増えていった場合、人口が減っていく郊外に未来はあるのでしょうか。私は、ベッドタウンの印象が強い「郊外」という呼称はもうやめて、個性を持った「地方」として見ていくべきだと思います。

    ■西武線沿線は、「週末リゾート」に向いている

     郊外が個性ある地方として再生するために必要な条件は、以下の3つです。1つ目は、「ワーカブル」な街になることです。楽天が二子玉川に本社を移したように、大きな企業を誘致する。あるいは、在宅勤務に向いている街にすることです。

     2つ目は、退職後の人たちが住む、「リタイアメント・サバーブ」化することです。ただ、これからは退職しても完全に働くことをやめるのは難しいから、在宅勤務がしやすい環境であることが条件です。そして、おしゃれな買い物スポットがあればなお良い。吉祥寺のようにね。必要なものはアマゾンで買えるので、大型店は必要ありませんが、小さくて個性的なお店があるとよいでしょう。そして、仕事で煮詰まったときなどに散歩して楽しい環境があることです。

     そして3つ目は、「週末リゾート」として売り出すことです。平日は都心で働いて、会社の近くの家に帰る人たちが、週末だけはその街に出て、別宅でゆっくり過ごす。緑が多い、水辺がある、などの要素を持った街は、これに適しています。西武線の沿線などは比較的これに向いているといえます。もちろん、普段は在宅勤務で、週に数回都心の会社に出ればいい、という働き方の人の場合は、ここに本宅を構えても問題はありません。

     退職後の人や在宅勤務をする若い世代が混ざり合って住んでいたら、お喋りもはずむでしょう。歩いて楽しい「ウォーカブル」と、働いて楽しい「ワーカブル」、この2つが重要な条件です。

     私は、2012年に出した『第四の消費』という本の中で、リーマン・ショック後からは、個人がモノの所有にこだわらない、シェアの消費である「第四の消費」に移り変わっていることを書きました。そして、第四の次にあたる、第五の消費とは何かというと、それは「場所」をどうするのか、ということなのですね。どんな住まいに、そしてどんな街に住むのかは、消費を考える上で、残されたテーマです。

    前回、日本のファッションは80年代の個性の時代を経て、現在はシンプル化していることを書きました(「毎日同じ服はおしゃれ」が招く百貨店不況」)。ただ、住まいに関してはまだ遅れていて、ファッションに置き換えると80年代前の状況、つまり個性の時代が到来していないのです。ようやく、古い家を買って自分好みにリノベーションするのがおしゃれ、という風潮は出てきましたが、それはまだクリエイティブな人に限った動き。これからは、どんな街のどんな家に住み、どこで余暇を過ごすのか、ということで個性を出して行く時代になっていくでしょう。
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  • [60] SS教授 2016/10/28 04:33

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    大阪市給食費滞納】「義務教育やろ。何で払わなあかんねん!」保護者の低いモラルなど課題さまざま…全国未納額22億円、弁護士導入の先行自治体で効果


     給食費滞納への対応として、大阪市教委が弁護士への一部委託を始めるが、この問題については全国の学校関係者が頭を悩ませている。文部科学省の調査では全国の公立小中の未納額推計は約22億円(平成24年度)にのぼる。背景には保護者のモラルの低さとともに制度上の問題も浮かび上がる。

     「義務教育やろ。何で俺らが払わなあかんねん」。大阪市立小学校で教諭をしていた50代の男性が、こうした発言を、給食費未納の保護者から浴びせられたのは1回にとどまらないという。

     公立小中学校では、調理設備や調理員の人件費などは自治体など学校の設置者が負担している。保護者に給食費として負担を求めているのは食材購入費などだけだ。しかし、それすら払おうとしない保護者への対応に、教育現場は労力を割かざるを得ないのが現状だという。

     「督促に反応してくれるだけでもましなのかもしれない。完全に無視され連絡もつかないこともある」。男性は、そうため息をついた。

     文科省の調査で未納の原因を尋ねたところ、「保護者の責任感や規範意識」と回答した学校は61・3%に上り、「経済的な問題」の33・9%を大きく上回った。

     一方で、管理制度の問題も一因にあるとみられる。

     全国の小中学校の7割近くが採用している学校ごとの独立会計(私会計)では、滞納の保護者との折衝は担任や教頭、校長ら学校現場が主体。通常業務に加えて家庭訪問で督促を行うなどの負担が大きい上、法的措置など強い対応に乗り出しにくい。このため自治体として給食費を一括管理する「公会計」に切り替える動きも出ている。

     大阪市教委は26年度に公会計に変更し、事務局職員が滞納への対応に主体的にあたるようになった。「学校現場の負担を減らすことができ、滞納者への対応も明確に行えるようになった」(担当者)。しかし教職員の負担は皆無ではなく、職員からの働きかけでも徴収に限界はある。

     大阪市に先行して、昨年度から弁護士への委託を本格導入している東京都練馬区によると、導入前の25年度1年間で約260万円に上った給食費未納額は、27年度では半分以下の約120万円に減少した。弁護士からの督促で分割納付に応じたり、短期の未納にとどまるケースが増えているという。
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  • [59] SS教授 2016/10/27 10:51

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     ネット上で「世界保健機関(WHO)が性的パートナーがいない人は障がい者にあたると判断した」(原文ママ)といううわさが広まり「性的パートナー」がトレンド入りするなど、波紋が広まっています。この騒動の発端は海外紙を引用して報じられた「性的パートナーを見つけることができない人は障害者扱いに」とするSputnikの誤訳記事で、WHOがこういった発表を行った事実はありません。


     Sputnikの記事は海外紙「The Telegraph」の記事をもとに、“世界保健機関(WHO)が不妊を障害とみなしつつ、性的パートナーを見つけられない人を障がい者と同一視することになった”とする内容となっていますが、元記事の「disability」を狭義での「障害」としているなど、正確な翻訳とはいえないものとなっています。

     その後Sputnikの記事をさらに引用する形ではちま起稿が「『童貞は病気です』 WHO(世界保健機関)が衝撃発表wwwww」とする記事を公開した他、複数のまとめサイトでも取り上げられるなど広く拡散。しかし、元記事はもちろん、Sputnikの記事にも「童貞は病気」「童貞は障がい者」とする明確な記述はなく、こちらも誤った意訳となっています。

     元記事はあくまで“妊娠しづらい男女が対象だった「不妊」「子供に恵まれない人」の定義が、より広範囲になったこと”を取り上げたもの。今回の騒動は誤訳記事をまとめサイトが拡大解釈し、起こったものと言えそうです。
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  • [58] SS教授 2016/10/26 05:29

    PFCcV81F
     日本国内各所のデパートが、苦境に立たされている。9月30日、日本最北端のデパート、西武旭川店(北海道・旭川市)が閉店した。同店最後となる物産イベント「全国うまいもの大会」は多くの買い物客で盛り上がり、感極まって涙する人も。ここだけではない。今年だけでそごう柏店、西武春日部店など4店舗が、来年には三越千葉店や堺北花田阪急など、5店舗が閉店を予定している。

    「今日は三越、明日は帝劇」。かつてそんな「ハレの日」の場だったデパートが、いつからこんなことになってしまったのか?

     ショーウインドー一面に、「日本免税 銀座三越8F」という文字。そして少し小さな文字で「どなたでもご自由にご覧いただけます」と日本語が添えられている。覗いてみると、500平方メートルはある広いフロアに、客は10人もいない。40人ほど待機していた店員は暇をもてあましていたのか、記者を見つけると「やっと客が来た」と顔を輝かせ、次々と声をかけてきた。女性店員の1人が苦笑交じりに、「団体客が来る夕方はもうちょっとにぎわうんですけどね…」と言う。よく聞くとイントネーションが違う。どうも店員の大半が中国人のようだ。

     ここは、今年1月、鳴り物入りでオープンした銀座三越の免税フロア「Japan Duty Free GINZA」。空港の免税店と同じように、パスポートと海外に行く搭乗券があれば消費税のみでなく、関税や酒税、たばこ税までもが免税になる。しかし日本から出ない人にとっては関係のないフロアだ。

     丁寧な接客が売りの銀座の高級デパートが、ここ数年、中国人観光客の「爆買い」効果で大いに賑わってきた。しかし今は前述の通り、閑古鳥が鳴いている状態。わずか2〜3年前の全盛期には、爆買いといえば200万、300万円が当たり前だったのが、今はせいぜい十数万円がいいところ。

     中国の内需主導や、円高・元安となった今、高額品は売れなくなり、大量に仕入れた高級時計やブランド品は、在庫ばかりが残る結果となっている。

     1991年のピーク時に9兆7130億円だった百貨店市場規模は、2015年には6兆1740億円まで縮小している。バブル崩壊後、少子高齢化、デフレなど内需減少の影響をもろに受けたデパート業界。

    「さらに直近の厳しい状況を作り出したのは、百貨店にも責任の一端がある」と話すのは、経済評論家の平野和之さんだ。

    「いちばんいい例が銀座です。銀座はインバウンド爆買い消費に合わせてどんどん再開発を進めました。百貨店もこれに乗ったわけですが観光バスが正面玄関にどーんと横づけして、大量の中国人が大騒ぎして買っていく。昔ながらの銀ブラする街ではなく、きらびやかだけどよくある“アジアの一都市”になってしまったんです。


     祖父母やご先祖様の時代から通って来たという自負のあるお得意さんなどにしたら、ぎすぎすした街で、多国籍言語が飛び交う接客ばかりになってしまった店に“なんでこんなところで買わなきゃいけないんだ”と愛想も尽かすでしょう」(平野さん)

     爆買いの爪痕とともに、デパートを苦しめる存在が「駅ビル」だ。デパートの凋落ぶりとは対照的に右肩上がりを続けるのは、JR東日本グループ会社が運営する『ルミネ』。今年3月期の店舗売上額は3255億円と、過去最高を記録した。

    「中央線沿線に住んでいるので、会社帰りに新宿のルミネに寄ることがほとんど。セレクトショップも入っているから服も買えるし、話題のスイーツがそろっているから、手土産を買うときも重宝しています。

     昔は銀座のデパートに通っていましたけど、最近は全然行ってないですね。デパートが駅から徒歩5分でも、こっちは駅直結ですからね。なんだか面倒になっちゃって」(吉田知子さん・仮名・41才)

     同じく新宿の名所となりつつあるのが、今年3月にオープンした、ルミネの新施設NEWoMan(ニュウマン)。朝4時まで営業している飲食店がある使い勝手の良さに加え、パリ生まれのシュークリーム専門店『シュー・ダンフェール パリ』や、LA発の『800°ディグリーズ ナポリタン ピッツェリア』など、日本初上陸の店が多く人気を集めている。

    「小売業は立地が命です。デパートと同じ要素を持つ施設が、利便性のいい駅にできてしまえば、顧客をとられてしまいます。とくに総菜やスイーツといった“食品”や“化粧品”など女性の個人消費は不況下でも安定したドル箱分野でしたが、駅ビルで簡単に手に入るとなり、百貨店の“ドル箱”が侵食されています」(前出・平野さん)

    「業績悪化は肌で感じている」と話すのは、大学卒業後に大手デパートに就職し、現在は関東圏の店舗に勤める林奈央子さん(仮名・50才)。

    「“正月を家族と過ごすため”という名目で、去年から1月2日の初売りをやめて絶賛されている同業他社さんがあるのですが、内情は違うそうです。営業しても人件費や光熱費を上回る売り上げがないから、閉めたほうが得だと判断したからです」(林さん)

     現場に吹くすきま風は、買い物客をも冷やしていて…。

    「お気に入りの靴が汚れてきたので、久々に新しい靴を買おうと思ってデパートに行こうと思ったんだけれど、人混みに出るのがなんだか億劫で…そんなときに『ネットショッピングでも試着・返品可能』というサービスがあったからそっちにしちゃいました」(渡辺京子さん・仮名・35才)

     京子さんのように、ネットショッピングを利用する人が増えている。2015年の総務省調査によると、ネットショッピングをしている人の割合は2002年には5.3%だったが、2015年には27.6%と、5.2倍になっている。同省の別調査によれば1位は「実店舗に出向かなくても買い物ができるから」(73.7%)という理由だった。
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  • [57] SS教授 2016/10/25 01:48

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    女性が女性のことを好きになる「レズビアン」、男性のことも女性のことも好きになる「バイセクシャル」、心と体の性別が一致しない「トランスジェンダー」など、性的マイノリティの人たちが、パートナーや周囲の人たちから受けた暴力に関する調査結果がまとまった。その結果、身体的な暴力や性的な暴力を受けている人が少なくないことが浮き彫りになった。

    この調査は、性的マイノリティに関する情報を発信している「ゲイジャパンニュース」がNGOと協力して、2010年11月から2012年3月にかけて国内で実施。計50人のレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーの人たちを対象にインタビュー方式でおこない、調査報告書にまとめた。

    調査では、身体的な暴力と性的な暴力に加え、精神的な暴力も、被害者へ大きなダメージを与えるものとして重視。それも含めた「暴力」を受けた経験をたずねたところ、回答した全員が性別をめぐって、何らかの暴力を経験していたことがわかった。50人のうち、身体的な暴力を経験した人は14人、性的な暴力を経験した人は28人、精神的な暴力を経験した人は31人だった。

    ●レズビアンをカミングアウトして上司に無視された

    たとえば、あるトランスジェンダーの女性(男性の身体で生まれたが、自分を女性と認識)は高校生のとき、同級生の男子10人以上からいじめにあった。その際に、性器を直接触れられるという「集団暴行」を受けたという。調査報告書には「自分の中ではなかったことにしました。(記憶を)抑え込もうとしたけど、忘れようにも忘れられない」という発言が記録されている。

    また、介護施設で働いていたレズビアンの女性は、職場でレズビアンであることをカミングアウトした結果、3年以上にわたって、上司や同僚から無視されるという精神的な暴力を受けた。最終的には体調を崩し、退職に追い込まれてしまったという。当時の上司からは、「レズビアンとかそういう人だと女性の利用者さんの身体は不自由だし抵抗できない、いたずらされたりするとちょっと不安だな」と言われていたのだそうだ。

    ●回答者の半数以上が「自殺を考えたことがある」

    ほかにも、インタビューに応じた50人中27人が「自殺」について一度は考えたことがあり、このうち5人は実際に自殺未遂の経験があると回答した。「将来的に自分の人生がよくなるとも思えない。変わんないかもと思ってそれが辛くてもうダメだと思った」。27人には、このように「将来を描くこと」に困難を感じる傾向が見られたという。

    あるトランスジェンダーの男性はインタビューから半年後に自殺した。ゲイジャパンニュース共同代表の山下梓さんは、「仕事の面接を断られたり、家族・学校に受け入れてもらえないなど、ネガティブな経験が積み重なることが『暴力』になりえる」と話している。
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  • [56] SS教授 2016/10/24 14:31

    PFCcV81F
    過労死・過労自殺(未遂含む)をあわせた労災認定件数は、この10年以上、200件前後で推移している。しかし、電通入社1年目の高橋まつりさん(当時24歳)が過労死認定された事例のように、ニュースとして取り上げられることはあまり多くない。内部情報がリークされたり、遺族が記者会見を開いたりしない限り、企業名はなかなか表に出てこないからだ。


    遺族が会社名を公表すれば、社会的には大きなインパクトがあり、労働環境の改善などにつながる可能性がある。しかし、メディアの前に姿を表す遺族は少数だ。全国過労死を考える家族の会・代表の寺西笑子さん(67)=京都府=は、「誹謗中傷などに晒されるので、行動を起こすには勇気がいる。そもそも泣き寝入りする遺族も多い」と過労死遺族が置かれた苦境を語る。

    ●根強い自己責任論
    「なんで死ぬ前に家族の顔が浮かばんかったんやろうか…」。寺西さん自身も1996年に夫の彰さん(当時49歳)を過労死で亡くしている。飲食店の店長をしていた彰さんは、長時間労働や社長から強いプレッシャーを浴びせられ続け、自宅から1qほど離れた市営団地の4階から飛び降りた。

    「『助けてあげられなかった』と自分を責めました。一方で、夫を恨む気持ちもありました。『何で相談してくれなかったんだ』『子どももいるのに』って。当時は自殺に対する偏見もありました。家族でさえそうなんです」

    寺西さんによると、遺族が言い出せない背景に「過労死は自己責任」という風潮があるという。誹謗中傷への恐れや社会の無理解のために、遺族が責任を内向きに抱え込んでしまいがちなのだそうだ。

    「忙しいことは知っていても、家族は会社で何が起きていたかは分かりません。何が原因かよく分からないんです。また、過労死を主張しても、周りからは『なんで辞めなかったの。なんで辞めさせなかったの』と批判されます。自殺だと特に言えない。『精神が弱い』『個人の責任だ』で片付けられてしまうんです」

    一般に過労死する人はまじめで責任感が強く、仕事や悩みを一人で抱え込み、周囲に話さない傾向があると言われる。寺西さんの場合は、彰さんの葬儀で土下座して謝る社長たちを見て、「会社に責任がある」と思ったそうだ。寺西さんはその後、労災を申請、裁判では会社に責任を認めさせた。裁判の過程で、夫の過重労働が判明し、会社の中でいかに頑張っていたかが分かったという。

    ●慰謝料に対する嫌悪感と妬み
    しかし、寺西さんが夫の労災を申請したのは、死後1年以上経ってからだった。理由は子どもへの配慮だ。当時は過労自殺に対する認定基準がなく、長期戦が予想された。「上の子は大学2年生でしたが、下は中学2年生でした。高校受験が成功するまでは動けなかったんです」

    子どもがいる場合、配偶者が亡くなれば、残された一方は子育てをしながら働かなくてはいけない。そんな中、労災を申請したり、裁判で戦ったりするのは大きな負担になる。これも遺族が表に出て来づらい理由の1つだという。

    しかも、労災が認定されたり、裁判で会社への慰謝料や損害賠償請求が認められたりしても、悩みは尽きない。寺西さんは「認定されてホッとした反面、補償のためにやって来たのかと思えて、急に嫌悪感を覚えました」と語る。

    ある遺族は、裁判に勝訴したことが新聞に載ったところ、周囲から「亡くなったけど、これだけもらえて良かったな」「もう働かなくていいな」などの心ない言葉をかけられ、ひと前に出るのが怖くなったと話していたそうだ。

    ●「子どもを失った親が泣き寝入りするのを何度も見て来た」
    今年初めて作られた「過労死白書」の中には、遺族を支援する弁護士や遺族のコラムも掲載されている。寺西さんはその中で、「被災者は中高年が主流だったのが、近年は若年層に広がり、娘や息子を亡くした親御さんや、婚歴の浅い子どもを抱えた妻が相談に来られています」と記した。

    「配偶者を失っても子どもがいる場合は、生活と子どものために、頑張ろうと思える。でも、過労死で子どもを失った親御さんは、『生きる希望』が絶たれてしまうんです。何をしても子どもは生き返って来ません。(亡くなったことと業務の因果関係の)立証責任は遺族側にあるので、労災認定のハードルはとても高い。不当な評価をされるくらいなら、と泣き寝入りしてしまう人を何人も見て来ました」

    そうした中で、「顔出し」で声をあげた高橋まつりさんの母・幸美さんに対し、寺西さんは「私もこうして取材で話せるようになるには何年もかかりました。大変な勇気がいったと思います」と賛辞を贈る。

    寺西さんは「電通では1991年にも過労自殺が起きているだけに罪が重い。遺族に謝罪と誠意ある対応をしてほしい。電通だけでなく、日本全体が働き方への意識を変える必要があります」と話していた。
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  • [55] SS教授 2016/10/19 00:29

    PFCcV81F
    外国人観光客向けのすしに大量のわさびが入っていた、いわゆる「わさびテロ騒動」の余波が続いている。韓国人のテレビプロデューサーの一行が、問題となったすしチェーンの複数の店舗を突然訪問。店内の様子を無許可でネット生中継しながら、騒動について繰り返し謝罪を要求した。

     さすがにこういったやり方には、韓国国内でも「何の資格があって謝罪要求をしているのか」などと批判する声が上がっている。

    ■公共放送や民放勤務経験のあるテレビプロデューサーが突然...

     自らのネット番組で店舗からの生中継を強行したのは、テレビプロデューサーの李永敦(イ・ヨンドン)氏。公共放送のKBSや民放のSBSに勤務した経歴を持つ。李氏一行は2016年10月11日に、騒動が起こった「市場ずし」難波店を訪問。店の板前は、突然の撮影に

      「他のお客さん映るから!嫌がる人もいるから」
      「あのねえ、こういう取材なら身分を明かして頼んでやるべきであって、食事しにきたのか取材に来たのかいっしょくたになっている。不愉快ですよ」

    などと抗議したが、李氏側は撮影を続行。出されたすしは、皿の上の「ガリ」の横にわさびが乗った状態だったが、李氏はシャリからネタをはがして「さび抜き」だということを確認すると、隣の日本人と思われる客に通訳を介して「自分はわさびは入っていないが、どう思うか」などと話しかけながら、板前に

      「なぜ韓国人に対してわさび抜きで寿司を提供するのか」
      「前のこと(「わさびテロ」騒動)に関して韓国人に謝るつもりはないのか」

    と詰め寄った。板前は、

      「うちの会社の方針やから」
      「僕らは分かりません」

    と応じるにとどめた。一行は出されたすしにほとんど手をつけないまま難波店を後にし、騒動とは関係ない「市場ずし」の別の店舗に移動。その店の板前も

      「それ(騒動)は向こうの店。ここじゃないよ?」
      「勝手に取材されても...。うちの事務所に了解とってもらわないと...」

    と困惑しながらも、

      「その一件があってからは、わさびを抜いて、後からつけてもらうようになっている」
      「韓国の方は、ほとんどの方が『わさびをください』とおっしゃる」

    などと「さび抜き」の理由を説明した。
    「謝りの一言をお願いしてもいいですか」

     それでも李氏は

      「(わさびを)ある程度入れるのが当然。山盛りで入れていたのは怒りを呼んだ」
      「謝りの一言をお願いしてもいいですか」

    などとカメラの前での謝罪を要求し、板前は

      「今回の件に関しては、至らなくて申し訳なかったと思っています」

    と頭を下げた。

     一連の出来事は韓国メディアでも報じられたが、むしろ李氏の行動を疑問視する声があがっている。例えばYTNテレビは、

      「ネット利用者は、前回の問題になった『すしでわさびを完全に抜いてくれる』という議論について解明されたところまでは良かったが、李氏が怒った顔で謝罪要求するのは良くない、という声が出ている」

    と報じている。その中には、

      「このディレクターは何の資格があって、あの謝罪を要求しているのだろうか」

    といった声もあるという。



    韓国人腹立つわ💢
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  • [54] SS教授 2016/10/18 02:30

    PFCcV81F
    「若者の貧困」に大人はあまりに無理解すぎる
    東洋経済オンライン 10月17日 6時0分|Yahoo!ニュース
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    若者たちが働いても「しんどい」状況は、大人たちによって「つくられた」ものだった?(写真:AH86 / PIXTA)
    生活困窮者支援を行うソーシャルワーカーである筆者は、若者たちの支援活動を行っていると、決まって言われることがある。「どうしてまだ若いのに働けないのか?」「なぜそのような状態になってしまうのか?」「怠けているだけではないのか?」「支援を行うことで、本人の甘えを助長してしまうのではないか?」などである。
    要するに、"若者への支援は本当に必要なのか? "という疑念だ。これは若者たちの置かれている現状の厳しさが、いまだに多くの人々の間で共有されていないことを端的に表している。今回の連載を通して、「若者なんだから、努力すれば報われる」という主張など、ナンセンスであることを明らかにしていきたい。

    ■もはや通用しない労働万能説

     若者は働けば自立できる、働きさえすればまともな生活ができるという神話(労働万能説)が根強く存在している。働けばそれに見合った賃金を得られ、その賃金によってまっとうな生活を営めるというものだ。

     賃金を得るために、若者はどのような職場に入るか、どのようなキャリアを積むかで悩まなくてはならない。また、安定した仕事に就くように要請する社会的な圧力にも悩まされる。そのため、就職活動で人気があるのは、やはり一部上場企業であり、公務員志望の学生も増えている。

     しかし当然ながら、上場企業へ入社できたり、公務員になれる人数はもともと決まっている。すべての人がまともな賃金を得られる職業を確保することも、現実では不可能である。

     事実、働いてもまともな賃金が得られる保証がない職種も増えている。そして、その仕事はたいてい非正規雇用で、終身雇用ではないため、不安定な就労形態をとっている。賞与や福利厚生がない職場も多く、働いたからといって、生活が豊かにならないことが現在の労働市場で起こっているのだ。いわゆる「ワーキングプア問題」が注目されるようになってきた。働いても貧困が温存されてしまうのである。

     これは何も本人が低学歴であったり、コミュニケーション能力が低いということに由来しているわけではない。大学を卒業しても、普通に働いて生計を維持することが急速に困難になっているのだ。
    仕事は選ばなければいくらでもある?

     労働社会学者の木下武男氏は、これらの若者の雇用について、「経済界・企業は、多くの若者を日本型システムから排除すること、つまり、若者を犠牲にしながら、日本型システムを温存しようとしたのです」(『若者の逆襲 ワーキングプアからユニオンへ』旬報社)と述べている。つまり、経済界や企業は、意図的に若者の雇用を崩壊させてきた経緯があることを的確に指摘しているのだ。若者たちが働いても「しんどい」状況は、労働社会学者が指摘するように、大人たちによって"つくられた"のである。

     ブラック企業の台頭も若者の困難に拍車をかける。普通に働きたいが、普通に働くことも許してもらえず、短期間で使い捨てにされてしまう。それによって、うつ病や精神疾患を発症してしまい、働けない状態に追いやられることも珍しくない。だから、「働けば何とかなる」という「労働万能説」はもはや通用しない。

    ■たとえ行き着く先がブラック企業でも…

     またこの労働万能説を論じる人々は、労働していない若者や、労働を望まない若者を怠惰だと見なす傾向がある。そのため、できるだけ早く労働するように、なかば「仕事は選ばなければ何でもある」と、労働に若者を駆り立てる。たとえ、駆り立てられた若者が行き着く先がブラック企業であったとしても─―。

     若者の一部は、望まない非正規雇用やブラック企業に長年、身を投じた揚げ句、「結局は報われない労働だった」とすでに体感していたり、今後もそうなりたくないと思っている場合が多い。だからこそ、働く先を選びたいのである。これはぜいたくでも何でもない当たり前の要求だろう。安心して働くことができない雇用が増え続けている中で、労働に対するインセンティブが湧いてこない若者たちが出てくるのも当然である。そして、彼らに強調しておかなければならないことだが、何でもいいからすぐに仕事に飛びつくことは、極力しないでほしい。

     劣悪な労働環境でも人が集まってくることがわかれば、その労働者の処遇はいつまでも良くならない。安心して失業し続けられる社会には、劣悪な労働環境がここまで拡散することはない。そもそも社会保障が充実している他の先進国では、賃金に依存しなくても、ある程度暮らしていけるため、過酷な労働にはそれなりの対価が支払われるし、ひどい企業も淘汰されていく。社会保障や社会福祉が遅れているからこそ、失業したときに困るし、早急に労働や労働市場へ駆り立てられることになる。

     たとえば、ブラック企業を辞めたが、すぐに仕事をしないと生活に困ってしまうので、急いで再就職をした別の企業も、またブラック企業であったという話はいくらでもある。じっくりと仕事を選び、準備をして余裕を持って就職をしてほしいし、その環境こそ整備していきたいものである。

     そして、労働市場の劣化は、若者の労働意欲を奪っていく。どのように働いていくべきかを悩み、資格をいくつも取る人々、自己啓発に関する書籍を読みあさる人々などをよく見かける。本質的には、この労働市場の構造を変えずに、彼らの苦悩は消えないのにもかかわらず、である。

     また、たとえ働かなくとも、若者たちには父母や祖父母がいるので、多少おカネに困ったとしても、家族が手を差し伸べてくれるのではないかという神話(家族扶養説)がある。
    自分たちの生活だけで精一杯で…

     しかし、もうかつてのように、家族は若者を救えない。家族の世帯員が縮小し、相互扶助機能は前例がないレベルまで弱まっているからだ。世帯年収も減少傾向にあり、若者の親世代や祖父母世代は、自分たちの生活だけで精一杯であろう。

    ■家族への依存も、もはや困難に

     わたしは生活に困窮してしまった若者たちの相談を受けて、年間何十件も生活保護申請に同行する。NPO法人全体としては、なんと年間300件超(! )である。申請に行くと、福祉事務所職員は必ず、「頼れる家族はいませんか?」と聞く。

     しかし、家族が扶養できた事例には、残念ながら一件も出会っていない。若者が生活に困窮していたとしても、家族は頼れないのだ。そもそも家族を頼れる関係にあるのなら、NPOや役所には相談しないのではないか。

     奨学金を借りて大学に進学する学生の多くも、家族による学費負担や仕送りが十分に期待できない状況にある。家族相互に扶助が可能な世帯は、いったいこの日本にどれくらい残っているのだろうかと嘆息せざるを得ない。雇用の不安定化や賃金、年金の減少、物価の高騰などで自分自身の生計を維持することがやっとだという世帯が一般的であるように思う。

     また、悲しいことだが、家族自体が自らの子どもを、搾取の対象とする事例もある。

     長年、児童虐待を受けてきたり、十分な養育や教育を家族から受けることができなかった若者の存在だ。家族の存在自体が温かいものではなく、若者本人に対して、害悪を与える存在として機能する場合もあるということだ。社会的には"毒親"などと評する論調もあるくらいである。

     家族がいても期待される機能が発揮できない。あるいは家族関係自体にストレスを生じやすく、同居や支援を求めることによって、問題が悪化することもある。たとえば、精神疾患を有する若者が実家で生活している場合、疾患に対する理解が不十分な両親が、就労をしきりに促すことによって、過大なストレスを生じるといった相談事例は後を絶たない。

     彼らには、「家族の支援をきっと受けられるから大丈夫だよ」などとは口が裂けても言えない。このような家族と別居して暮らしたいが、生計を維持できないから、自由な暮らしを阻害されている。これに対してどうしたらよいかと相談を受ける。すなわち、「実家から出られない若者」の悩みである。

     いずれにしても、若者たちを取り巻く環境を見る際には、家族への依存は困難になっていると想定しておく必要があるだろう。さらに20歳を超えた成人に対して、家族がどこまで面倒を見るべきなのか、についても議論を進める必要がある。諸外国では当然であるが、成人した場合、血のつながりのある者同士でも、日本ほど扶養をすることはない。主に夫婦間や未成年の子どもに対する扶養義務くらいで、成人後は生活や就労を政府や社会システムが保障していく。「困ったら家族を頼る」ということが当たり前の社会でなくなることを示していきたいとも思う。

     つまり、困ったら家族が助けてやればいいという論調は、ややもすると社会福祉や社会保障の機能を家族に丸抱えさせることにつながってしまう。これでは家族が共倒れの状況を招きかねず、さらに社会福祉や社会保障の発展も妨げる。そういう点において、家族扶養説は危険な前近代の思想であると言えるだろう。
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  • [53] SS教授 2016/10/17 01:58

    PFCcV81F
    経済的に大変、自信がない…子供がいらない理由の本音
    2016年10月13日

     厚生労働省の国民生活基礎調査によると、夫婦のみの世帯は、1986年から2015年までの30年で2倍以上に増加した。中央大学文学部教授で『家族難民』(朝日文庫)の著書で知られる山田昌弘さんは、その理由をこう分析する。

    「昔に比べて後継ぎをつくることへの圧力が弱まったことが一因にあげられます。それに加え、日本の将来を悲観して子供を産みたくないと、控える人が増えていますね。また、経済的な理由や自由な時間を削られたくないという男性に、妻が従わざるを得ないケースもよく聞きます」

     女性セブンが行ったアンケート調査(※20代から80代の男女594名を対象に実施)でも、「子供が欲しい、欲しかったですか?」という質問に18.5%が“子供は欲しくない”と答えた。「親になる自信がない」(57.5%)、「子供が好きではない」(43.8%)、「経済的に不安」(37%)というのが主な理由だ。

     一方で、欲しくても授かれなかった夫婦もいる。諦めた時期は、「40才を過ぎて、年齢的に厳しいと感じた時(67%)」が多数だが、こういった意見もある。

    「夫と趣味や旅行を満喫するうちに、この生活が私たちらしい生き方だと感じた。子供を授かると生活のリズムが崩れるし、いろいろと我慢しなければならないなら、今のままがいいと思った」(38才・専業主婦)

     時間とお金を夫婦や自分のために使いたいと、あえて“子づくり”を諦める人や、「子供をつくるために結婚したのではない」と夫に言われ、ホッとして不妊治療をやめたケースも。今や“結婚=子づくり”ではない時代なのだ。

     81.5%もの「子供が欲しい、欲しかった」と答えた人の中にも、いざ授かってみると、「経済的に大変」「自分の時間がなくなった」「仕事を辞めざるを得なかった」「ママ友との人間関係が苦痛」といった、子があるゆえの苦労ものぞかせた。

     これに対し、立命館大学産業社会学部教授で『結婚と家族のこれから』(光文社新書)著書の筒井淳也さんはこう話す。

    「仕事と育児の両立支援制度がしっかりしているノルウェーでは、子供を持つ女性の幸福度が高かったのに対し、アメリカと日本は低いというデータもあります。『子供を産むと仕事との両立が大変=子供を産むと不幸になる』という概念が日本の女性には強いため、出産による生活満足度が下がるんです。仮に仕事を辞めたとしても、今度は家の中に閉じこもりがちになるので、外部とのコミュニケーションがとれなくなってストレスがたまる。そういうことが予想されるから子供を産みたがらないともいえます」

     女性は、子供という宝を手にする代わりに、家事・育児・仕事・夫の世話、そして介護の両立を迫られ、自分の時間が失われる。さらに家族が増えることで経済的にも逼迫するため、必ずしも幸せになれないのだ。
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